イギリス最大の広告メディア会社WPPグループは2月24日、イギリス議会の下院で「『中国の夢』の力と潜在力」と題した調査報告を発表した。
この報告はWPPグループの中国イメージ年度調査の一部で、昨年の9月29日から10月15日まで、中国・アメリカ・イギリスの3国でそれぞれ500人を選び、オンラインアンケート形式で調査を行ったものである。調査の主な目的は、消費者の視点から「中国の夢」を描くこと、3国の「夢の文化」の違いを比較すること、中国イメージと「中国の夢」との関係をはっきりさせること、そうしたことを背景に企業が市場経営販売の参考にできる資料を提供することである。
個人の夢と国家の夢の関係について、中国人は家庭の幸福と国が強大になることを重視しており、70%の中国人が「中国の夢」の実現は個人にとって重要だと考えている。これは中国の若者では76%に達し、アメリカの65%、イギリスの39%より多くなっている。一方、アメリカ人とイギリス人は家庭の幸福と金融の安全に大きな関心を抱いている。
中国の夢、アメリカン・ドリーム、イングリッシュ・ドリームの各国民の中での認知度はそれぞれ92%、81%、10%だった。3国の調査対象者はいずれも中国の未来を信じているが、中国人に比べアメリカ人とイギリス人はこれからの中国の経済状況について楽観視していない。
環境・食の安全・医療が中国人の最も関心を持つ分野で、これに対しアメリカ人とイギリス人は犯罪・国際紛争・経済情勢を憂慮している。(怡康、大野)
「中国国際放送局 日本語部」より 2014年3月22日