中国外交部(外務省)の洪磊報道官は21日「中国とオーストラリアは消息不明のマレーシア航空機の捜索で緊密な意思疎通と調整を継続している。中国の軍用機と艦船の関係海域への派遣をオーストラリア側は支持し、協力している」と述べた。
洪氏は「交通運輸部(交通運輸省)は今後の捜索救難計画をさらに最適なものにした。中国海難捜索救助センターは南下船隊『海巡01』『南海救101』に対して、引き続きこれまでの捜索計画に従ってクリスマス島以南の南部捜索区域での捜索に向けて前進するとともに、消息不明機の残骸らしき物体が発見された海域へ徐々に近づくよう指示。北上船隊『海巡31『南海救115』』に対しては、南部捜索区へ徐々に前進し、北から南へと捜索活動を行うよう指示した。現在、すでに海軍の『昆侖山』『海口』『千島湖』が消息不明機の残骸が発見されたとみられる南インド洋の海域へ駆けつけている」と述べた。
また「国家海洋局がオーストラリア・パース港に派遣し、補給して待機している科学調査船『雪龍』が疑わしい海域での捜索に向かっている。中国海難捜索救助センターは引き続き、中国船籍の商船と遠洋漁船による捜索の調整に力を入れる」と述べた。
洪氏は「中国空軍の『Il-76』2機、『Y-8』1機が21日午前、海南省三亜市からマレーシアの某空軍基地へ急ぎ、関係海域での捜索救難の新たな任務へと向かった」と説明した。
20日12時から21日12時までに、中国海難捜索救助センターは商船8隻を調整してベンガル湾、インドネシアおよびオーストラリア以西海域で捜索を行い、捜索面積は1万4594平方キロメートルに及んだ。累計で11隻の商船を調整し、2万7709平方キロメートルを捜索した。また、農業部(農業省)農業局と調整してインド洋中部で操業する漁船20隻に捜索に協力させたが、これまで疑わしいものは発見されていない。