莫西子詩と日本人の恋人 |
中国中央テレビ(CCTV)の音楽番組「中国好歌曲」に出演し、「要死就一定要死在你手里」という自作曲を熱く歌い上げ、視聴者を感動の渦に巻き込んだ四川省の少数民族「彝(イ)族」のミュージシャン・莫西子詩。身長も高くなく、収入も多くなく、イケメンでもない莫西子詩が、美しく可愛い日本の女性を恋人にすることに成功した恋愛エピソードが現在中国で話題になっている。北京青年報が伝えた。
莫西子詩が非常に才能に溢れたミュージシャンであることを知っていた「中国好歌曲」の演出家たちは、莫西子詩にこれまで何回も番組出演オファーを出してきた。最終的に番組からの熱心なオファーを受け、莫西子詩は番組内で自作曲を披露した。この際に多くの視聴者を感動させた名曲「要死就一定要死在你手里」は、実は日本人の恋人に捧げたラブソングだった。
■一年で会えるのはわずか1、2回。6年にわたる遠距離恋愛
莫西子詩は以前北京の胡同(フートン)でガイドを務めていたことがある。この頃、この日本人女性に偶然出会ったのだという。その後、「ある冬の夜、道を歩いていて、ふと頭をあげて空を見上げると、非常に美しい満月だった。この美しい夜の晩に、突然ふとこの日本人女性のことが思い出された」と莫西子詩。そこで、莫西子詩は思い切ってこの女性と会う約束をした。しかし、当時2人は親しい間柄ではなく、何を持っていけばいいのかもわからなかった。そのとき、莫西子詩曰く、「魔がさしたように、今思えばすごく失礼な突飛な行動」に出てしまったのだという。路の傍らに咲いている雑草をリュックの中に入れて、女性に会った時に、その雑草を取り出して、「はいこれ、この雑草を君にあげる」と言った。心優しい日本人女性はそれを嫌がるどころか、逆にその純粋さと真摯な行動に感動した。お互いに好感を持ち、2人は付き合うことになった。この雑草が2人を恋愛関係に発展させるきっかけとなった。