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日本で深刻化する「無縁社会」 (2)

 現在、日本のコンビニやクリーニング店、ファーストフード店などは、配達や荷物引き取りサービスを提供している。パソコンを使ってワンクリックで、または電話1本で、生活に必要なものをすぐに家まで届けてくれ、一層1人暮らしの人に優しい社会になっているのだ。しかし、その一方、人と人のつながりが希薄になり孤独な人が増加。結果、「孤独死」の予備軍の増加をも招いている。

 次に日本の社会では「独身化」も進んでいる。50歳の時点で、結婚していない人のことを日本では「生涯未婚者」と呼んでいる。日本内閣府が公布したデータによると、2012年7月の時点で、男性の生涯未婚率が20%に達し、1980年の7倍に増加した。前出研究所の推計によると、その割合は今後急増し、20年後には50歳の男性のおよそ3人に1人が結婚していない社会になると見られている。日本の独身者が急増する原因として2つ考えられる。その1つは上記でも取り上げた、1人暮らしの人に優しい社会的インフラが整備されたことだ。もう1つに、経済的原因が挙げられる。中国には「着る物にも食べ物にも困らないために男に嫁ぐ」という言葉がある。経済の低迷が続く日本の社会は現在、女性の労働力に再び目を向けており、女性にも就職や出世の幅広い機会があるようになっている。そのため、働く女性にも選択肢が増え、ある程度の年齢になったら結婚しなくてはいけないという概念もなくなり、「食べていくために結婚」は必要なくなっているのだ。

 最後に、現代社会の人々は親友さえ必要としなくなっていることが挙げられる。近年、日本の社会では、人生の新たな門出となる結婚式の代理出席サービス業者が出現している。もちろん新郎、新婦の代わりではない。新郎や新婦の友人として披露宴に出席するのだ。

 現在、このようなサービスを提供する業者は、日本で30社以上存在する。東京で代理出席サービスを行っているある業者はNHKの取材に対して、「開業から1年の間に100件以上の依頼を受けた」と語る。さらに取材当日、「喫茶店で来月、披露宴を予定している20代の女性と打ち合わせ」とし、「女性は大学時代の友人役4人を依頼。実際は、学校を中退してしまったため、当時の友人と疎遠になった」という。また、「会社の同僚や上司役およそ30人の依頼を受けたケース」を紹介し、「新しい会社の中で、親しい関係ができていないため」とした。この業者は、結婚式までに、依頼者と打ち合わせを重ね、設定やスピーチの内容などを決めるという。自分の結婚式でこのサービスを利用したある男性は、「両親と妹、それにおじ・おばの親族5人全員を依頼した」といい、理由について「親と仲違いしていることを、新婦の親族に知られたくないから」と語った。

 結婚のような人生において重要な行事にさえ、自分の友人や両親が出席しなくてもいい社会、これこそが「無縁社会」だ。(編集KN)

 「人民網日本語版」2012年11月27日

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