内モンゴルの黄河が凍結 今後決壊に要警戒
内蒙古(内モンゴル)自治区包頭(パオトウ)市を流れる黄河で1日午前8時(日本時間同9時)、今年初めてとなる凍結が確認された。確認されたのはパオトウ市の包神鉄道橋付近3キロ、鐙口楊水駅付近5キロ、トゥムド右旗5キロの計13キロ。今年も、氷塊のせき止めによる増水・決壊に注意が必要な時期に突入した。中国国営の通信社「中国新聞社」のウェブサイトが報じた。
今年は例年に比べ、1日早い凍結となった黄河を管理する中国国家洪水防止・干ばつ対策総指揮部の発表によると、凍結したのはここ数日続いていた寒波の影響という。上流の水の高さは今のところ、落ち着いている。
中国では長江に次いで2番目に長い黄河は、中国7省と2自治区を縫って流れ、全長約5464キロ。黄河の氷塊のせき止めによる増水・決壊はこれまでにも頻発しており、中国では「夏の洪水は防げても、氷塊による決壊は防げない」という言葉があるほど人々を悩ませてきた。
黄河のうち、南京市から内モンゴルの部分管理する規程(試行)によると、同水域はこれより、凍結期に入り、関連の単位(国家が社会公益目的のため、国家機関により運営あるいはその他組織が国有資産を利用し運営するもので、教育、科学技術、文化、衛生などの活動に従事する社会サービス組織)、部門は非常警戒態勢を敷いて、突発的な増水や決壊などに備える。
水文部門は、気温が低い天気がこれからも続くと予想しており、同水域の流氷密度が高くなり、長さもさらに長くなっていくと見られる。
前出総指揮部の弁公室(事務所)は、「今後、氷塊を観測するパトロールを強化し、変化に注意する。そして、必要に合わせてダムを調節すると同時に、気温変化の予測や情報の交換を密にし、決壊防止のための業務を強化して安全を守る」としている。
内モンゴルの頭道を流れる黄河では例年より3日早い11月16日午前8時に、流氷が確認された。密度は10%だった。同指揮部は当時、黄河は決壊防止を実行しなければならない時期に入ったと発表し、防止対策を講じた。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年12月4日