北京、不動産のパニック買いムード 一夜で900万円上昇も
2012年の北京の不動産価格変動図。(不動産情報サイト「安居客」より) |
条件の整う多くの不動産物件が揃う中国の首都・北京はかねてより、新築、中古にかかわらず不動産取引が盛んな都市だ。同市の不動産価格は中国大都市の不動産価格の先行きを占う目安にもなっている。そんな同市の不動産価格が12月、再び高騰を始めている。新築、中古に関わりなく値段が上昇し、今年初めの「下落ムード」がうそのように、「パニック買い」の気配漂う地域さえあるほどだ。売り惜しみ、値段の釣り上げ、一方的な契約破棄などを前に、購入希望者は怒りを越して白旗ムードだ。上海のニュースサイト「東方網」が報じた。
北京で現在、「家」は単なる「人が居住する場所」ではなく、人々が北京に足場を据え、安定し、尊厳ある暮らしを送るための期待が詰まり、家族に対する責任を果たすために必要な物となっている。そして、北京の都市化や地価の高騰、不動産業の発展などの進展が交錯する中、人々とって最も価値ある物となっている一方、一部の市民にとっては最も人気のある「マルチ商法」化している。