中国人気ドラマを米国で放映へ 文化を理解できるかが視聴率のカギ
中国・雍正年間(1722-1735)の後宮を舞台にした中国の人気ドラマ「後宮甄◆(女へんに環のつくり)伝」が米国でも放映されるというニュースが、ネット上で話題になっている。同ドラマの旗を振った鄭暁竜・監督が22日、「米国の会社と契約書の起案段階に入っており、同社は今後、同ドラマを編成し、6回に分けて米国の主流テレビ局で放映する」計画を明らかにしたのだ。京華時報が報じた。
鄭監督によると、米国側の会社は、同ドラマを再編すると同時に、いくつかのシーンを補充撮影し、挿入歌も欧米人好みのものに変えられる。ドラマ編集のプロセスに中国側は一切タッチしないという。
米国での放映に至った経緯に関して、鄭監督は、「米国側の会社は、英語圏の市場にも、同ドラマのファンがいると見ているから」と指摘。鄭監督本人は、「同ドラマが人気となったのは、発信している核心価値が正しいから」との見方を示している。
実際には、米国の中国語系テレビ局でもこれまでに、同ドラマが放映されたものの、英語版ではなかったため、中国語が理解できる人のみが対象となっていた。今後、米国の会社と契約が成立すれば、編集済みの同ドラマが米国の主流テレビ局で放映されることになり、鄭監督は「これで初めて本当の海外進出と言える」と期待している。