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「三蔵法師」眠る寺が解体危機 「悟空」が保護訴える=中国

興教寺

 西遊記に「三蔵」の名で登場する中国・唐代(618-907年)の訳経僧・玄奘三蔵。その玄奘三蔵の遺骨を保存する五層の舎利塔がある陝西省西安市の興教寺(こうきょうじ)が解体されるというニュースが中国で物議を醸している。中国ドラマ「西遊記」の孫悟空役で知られる六小齢童さん(芸名)は中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」で、「とても重要な問題。役者の1人として、中国宗教局など関連の機構や指導者が表立って調整に取り組むことを切に願っている」と訴えている。中国青年報が報じた。

 法相宗(仏教の宗派の1つ)の始祖である玄奘三蔵の遺骨を葬るために669年に建てられた興教寺には、玄奘三蔵の弟子・窺基や円測の舎利塔もある。同寺の関係者は取材に対して、「玄奘三蔵や法相宗は仏教界、しいては世界文化でも重要な位置を占めているため、同寺は歴代の官僚も重視し、保護に努めてきた」と指摘している。

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