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大型台風19号 広東で23人死亡 勢力弱め西へ移動

 広東省三防(自然災害対策)弁公室が発表した統計データによると、現時点で、強い大型の台風19号(ウサギ)によって、広東省では23人が死亡した。23人の内訳は、汕尾市13人(陸豊市3人、海豊県2人、市街地1人、中鉄十一局職員7人)、汕頭市6人(濠江区3人、潮陽区2人、澄海区1人)、潮州市楓渓区1人、掲陽市恵来県2人、河源市紫金県1人。より詳しい被災状況については、統計作業が進められている。人民網が報じた。

 強い台風19号は、広東省東部沿海に上陸した後、引き続き同省中部に進んでいる。23日0時の時点で、台風の中心は恵州市恵陽地区にあり、中心付近の最大風速は13級(40メートル/秒)、今後も時速23キロメートルの速さで北西の方向に進む見通し。広東省東部地域では、台風の影響を受け、22日午後から強雨となった。22日12時から23日0時までの12時間で、105の観測地点で降水量が100ミリメートルを上回り、9地点で200ミリメートル以上を記録した。うち、かなり多くの降水量を記録した観測地点は、潮州市饒平県聯饒(269ミリメートル)、掲陽市普寧市下架山鎮碗仔村白沙渓(263.5ミリメートル)、潮州市鳳凰鎮鳳渓(245.5ミリメートル)など。

 広東省防総(洪水・干ばつ対策総指揮部)総指揮を担当しているトウ海光・副省長は23日未明、省防総当直室において、専門家とともに台風予防対策をめぐり分析・検討を行った。また、広州、恵州、肇慶、清遠、東莞各市とビデオ会議を開き、台風19号対策業務に関する見直しと再配置を行った。

【豆知識=台風の命名方法は?】

 台風の命名方法について、中国気象局の専門家は、次のように説明した。

 国際的に決められている台風の命名方法は、まず、台風の通り道となっている国家・地区が、命名リストをあらかじめ共同で作成しておき、1年ごとにリストの順番に沿って使用する。巨大な損失をもたらした台風の名前、あるいは命名した国が命名リストの入れ替えを提案した名前については、命名リストから削除される場合もある。

 命名リストには、計140個の名前があり、アジア・太平洋地域で世界気象機関(WMO)に所属しているカンボジア、中国、朝鮮、中国香港、日本、ラオス、中国マカオ、マレーシア、ミクロネシア、フィリピン、韓国、タイ、米国、ベトナムの14カ国・地区から、各国・地域ごとに10個の名前が提出されている。中国が提出している名前は、「竜王(後に『海葵』に変更)」「悟空」「玉兎」「海燕」「風神」「海神」「杜鵑」「電母」「海馬」「海棠」の10個。
 
 「うさぎ」は、日本が提出した名前という。(編集KM)

 *トウは登へんにおおざと

 「人民網日本語版」2013年9月23日

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