中国、今年上陸する台風の回数は例年並みと予想 台風の巨大化懸念
中国海洋環境予報センターは12日、今年、中国沿海地域に台風が上陸する回数は、例年並みの7-9回と予想していることを明らかにした。ただ、強い台風の発生回数が増加する可能性も排除できず、決して楽観視できる状況ではないという。新華網が報じた。
同センターの海洋災害予測は、今年、北西太平洋海域や南中国海(南シナ海)海域で、熱帯低気圧が、例年より多めの24-27回発生し、うち、7-9回、中国に上陸すると予測している。台風が上陸する地域は主に華東から華南地域の沿海地域。一方、東中国海(東シナ海)に影響を与える低気圧の発生回数は、例年よりも1、2回多く、うち、2-3回は北部海域に北上すると予測している。
同センター業務科学技術処の張志華・副処長は、「台風が発生する回数は例年並みであるものの、近年は気候の変化の影響から、災害をもたらす台風が年々増加している。また、強い台風の発生回数が増加する可能性も排除できず、決して楽観視できる状況ではない」と指摘。
一方、同センター海洋災害予報・警報室の李本霞・副主任は、「例年と異なるのは、東中国海に影響を与える台風が今年は増加すると予測されていることで、浙江省や福建省が受ける影響が大きくなるだろう」との見方を示した。
このほか、同センターは、今年、中国の沿海で台風による高潮の発生回数が2012年よりやや減少すると予測。災害をもたらす高波の発生回数も昨年と同様、例年並みの39-42回と予測している。さらに、中国の近海で赤潮が発生する回数は例年並みの68-85回と予測している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年5月13日