上海が受け入れられる最大人口は3千万人 戸籍制度の調整必要
中国の都市化率は現在52.6%で、中国政府は今後も毎年1.26ポイントのペースで上昇させ、2020年には60%に到達させたい考えだ。しかし、21日に上海工程技術大学で開催された中国の社会保障をめぐる学術フォーラムで、社会保障を専門とする北京大学や浙江大学の教授は「中国は今後7、8年、ひいてはもっと短い期間で都市化率の目標を達成できるだろうが、都市化率よりも、クオリティの向上のほうが重要である」との見方を示した。東方網が報じた。
上海工程技術大学社会保障学科の汪泓教授(宝山区区委員会書記)は、「中国は、都市化率が30-70%の間の急速な発展期を迎えている。世界の主な経済体が100-200年かけて進めた城市化を、中国は30-40年で行っている。そのため、多くの都市問題が集中することは避けられない。例えば、中国の農村の人口が、城鎮(非農村部)に年々移行しており、城鎮の人口が急速に増加して農村人口を既に超えた。8億人規模だった農民の規模は6億人になり、今後は4億人にまで減少する可能性がある。ただし、中国の農村の人口は合理的な規模を保たなければならず、少なくとも2億人は必要」との見方を示した。
同フォーラムに参加した専門家は、「上海のような特大都市にも受け入れられる人口に限りがある。中国が都市化を進め、都市・農村間の戸籍制度改革を実施するにあたり、特大都市と小城鎮(人口10万人以下の都市)で、戸籍制度の緩和の程度や管理構造を区別しなければならない」と警告。「2040-2050年の期間、上海の定住者の数を現在と比べて400-600万人増程度の2800-3000万の間に制御しなければならない」と試算している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年9月23日