アップル App Storeが中国で脱税? (2)
アップルが中国で販売している中国語版アプリは相当数にのぼるが、同社は中国税関当局に関税を支払っていない。何会長は、「これはアップルによる、脱税という深刻な違法経営行為である」と語った。
何会長は、「アップルは中国で多くのユーザーを持つ。アップルはハードの販売と、App Storeのダウンロード料により多くの利益をあげている。App Storeには十数万の中国語アプリがあるが、その売上については中国の税関当局に関税を納めていない」と指摘した。
法律関係者は本紙に対して、「アップルの脱税行為が事実であれば、中国の『中華人民共和国海関法』の第二条と第八条の規定に著しく違反していることになる」と語った。ソフトは民法における「モノ」であり、一種の物品だ。iPhoneでダウンロードできる中国語版アプリも、一種の物品とされる。また「海関法」第五十四条では、「輸出入される品物の所有者は、関税の納税義務者である」と規定されている。納税者であるアップルは、法律を順守する必要がある。
張氏は、「実体を持たないECサイトおよびオンラインの取引から関税を徴収すべきかについて、現時点では中国に明確な規定が存在しない。これについては、国内外のビジネス界・学界でも観点が一致しておらず、徴税すべきとする人もいれば、徴税すべきではないとする人もいる。現在はオンライン税関が存在しないため、関税を徴収すべきかについては、国家の法律による最終的な判断を待つ必要がある」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月13日