中国オンライン業界 3000万人の雇用機会創出に期待感 (2)
ネット通販業界において、数百万人の売り手の他に、相当数の新たな業界が誕生している。統計データによると、ネット通販業界ではすでに、10数種類以上の関連サービスが生まれているという。
宅配員などの物流・倉庫管理スタッフの急増が、最も分かりやすい例だ。データによると、タオバオと天猫(Tmall)だけでも、毎日1200万件以上の小包が発生している。
オンラインショップの規模拡大に伴い、「ネットショップのカスタマーサポート」という業種が生まれている。タオバオのネットショップのカスタマーサポート数は、すでに284万人に達している。現在のネット通販の発展ペースに基づくと、現在も60万人の雇用が不足している。
分業の細分化は、カスタマーサポートだけではない。ネット通販業界では、さらに80万人以上の「ネットショップデザイナー」が誕生している。彼らはマウスをクリックし、一日足らずで見栄えの良いネットショップを作ることができる。
インターネットを通じてタオバオの出店者の商品PRに力を貸し、販売実績により報酬を得るアフィリエイトサービス「タオバオ客」も、産業の発展に伴い誕生した。アリババ傘下のネット広告取引サイト「阿里媽媽」(アリママ)だけでも、50数万の積極的な提携サイトとパートナーが存在する。
また「時間限定販売」の人気を高めるためのプロの購入者(サクラ)、店主に専門的な分析を提供するネットショップソフト業者、ネットショップトレーナー、プロのマネージャーなど一連の新たな職業が生まれている。
オンラインゲームにおいても、創作のネタを提供しゲームのルールを設定するゲームプランナー、ゲームのキャラクターデザインや全シーンのCGデザインを担当するゲームアニメーターなど、一連の新たな職業が生まれている。
◆創業の低いハードル
3万人以上の障害者がタオバオで就業しており、テンセントの開放するプラットフォームが200万人以上の雇用機会を創出した。