中国の粉ミルク価格が世界で最も高いのはなぜ? (2)
▽eコマースのルート:流通コストが半分に
余総裁によると、伝統的な流通ルートのコストは高くつき、これは最終的には消費者が肩代わりすることになり、製品の価格が非常に高額になる。eコマースの優位点はオフラインのルートにかかるコストの分を消費者に還元できるところにある。このためリボンヌは一連のブランドのようなオンラインとオフラインのルートを併用するモデルを取らず、伝統的なルートから完全に撤退することを計画する。
中国粉ミルク市場でeコマースに勝負をかける企業はリボンヌだけだ。eコマースのモデルに移行した後、同社製品の価格体系をこれまでの伝統的ルートでの販売価格と比べると、その値下がりぶりに驚くことになるとみられる。リボンヌの緑印238シリーズは、従来のルートなら238元だが、eコマースルートなら119.7元になる。
実際、過去2年ほどの間に、大手乳幼児用粉ミルクメーカーはeコマースにさまざまな「接触」を試みてきた。オンラインで販売すれば卸売コストや販売員の人件費コストなどさまざまな費用をカットできるが、現在の粉ミルクのオンライン販売価格と実店舗での販売価格には1缶あたり10-20元ほどの違いしかなく、価格が同じケースさえあるという。
専門家は次のように話す。
▽eコマースモデルが粉ミルク価格体系を破壊する