対外貿易政策に成果　来年も好調の期待 (2)

　同部の報告書によると、14年の対外貿易の発展をめぐる国内外の環境は13年よりも好調なものになるという。ここ数年来、国は貿易の発展を促進する一連の政策・措置を打ち出し、貿易の利便化のレベルが向上を続け、国境を越えた電子商取引（eコマース）といった新しいスタイルの貿易が急速に発展し、多くの企業が主体的にモデル転換とバージョンアップを進め、目下は輸出競争における新たな優位点を育みつつある。14年の対外貿易は引き続き安定的な伸びを維持するとみられるという。

　専門家によると、中国の積極的な対外貿易政策の成果が一層明らかになり、一部の発達した国の経済が安定的に回復するのに伴い、中国の貿易環境が改善していき、外部の需要も増加を続ける。国内の経済改革も今後の輸出入に対する期待感を高めていくという。

　JPモルガン・チェース中国の朱海斌チーフエコノミスト（大中華エリア経済研究主管）の予測によると、14年の中国の輸出増加率は10％に迫るという。国家情報センターの范剣平チーフエコノミスト（経済予測部主任）は、来年の中国の輸出の貢献度は今年のマイナス0.1％からプラス0.1％へと転換し、0.2％の加速になるという。

　だが同部総合司の宋立洪副司長によると、来年の対外貿易は全体としてまだ複雑な情況の中にあり、好転してチャンスを迎える一方で、不確定要因もたくさんあり、多くの課題に直面することになるという。

　専門家の分析によると、来年の対外貿易は引き続き多くの困難やリスクに直面するとみられる。たとえば国際市場の需要が全体として低下すること、各国の産業間の競争がますます激化すること、貿易摩擦が引き続き深刻であることなどが考えられるという。

　▽競争の新たな優位点育成を加速