対外貿易の安定的な発展を維持するには、新たな競争上の優位点を育成することが必須だ。同部の白明研究員の指摘によると、中国の対外貿易に必要なことは、さらなるモデル転換とバージョンアップ、粗放型成長モデルの徹底的な転換、質の意識とブランド意識の強化、輸出製品の技術力と付加価値を高めるための努力だという。
同報告書によると、中国はこれから次のことを同時に手がけていく。輸出入の伸びを安定させ、対外貿易のモデル転換・バージョンアップを加速的に推進する。対外貿易競争における新たな優位点の育成に力を入れ、国境を越えたeコマースなどの新しい貿易スタイルと対外貿易の総合的サービスを手がける企業の発展を支援し、中小企業や民間企業の国際市場を開拓する力を強化する。企業が技術イノベーションへの投資を拡大するよう奨励し、製品の質とレベルを高め、国際的に有名なブランドを育成し、国際的な営業販売ネットワークを構築する。輸入を一層拡大し、対外貿易のバランスの取れた発展を推進する、などだ。
高部長は来年の業務計画を検討する際、次のような方向性を示した。輸出に関わる税還付政策を引き続き安定的に実施し、同政策を加速的に進展させる。大型のプラント設備輸出に関わる融資保険をめぐる政策の恒常的なメカニズムを構築し、大型プラント設備輸出の関連産業に対する牽引の役割を発揮させる。輸入の手形割引方式を刷新し、先端技術と重要装備の輸入を拡大する。対外貿易の競争における新たな優位点を育成する。対外貿易総合サービスを提供する大型企業の発展を支援する。国境を越えたeコマースの育成を加速させ、市場での調達に関わる貿易を拡大し、対外貿易の新たな成長源を育成する。自動車、船舶、オートバイなどの産業の重点企業が海外の営業販売ネットワークやアフターサービスシステムを構築し整備するのを支援し、独自ブランド企業が商標や特許を海外で登録するよう推進する。加工貿易が内陸地域へと秩序をもって移転するのを引き続き奨励し、内陸部での販売の利便化を一層推進し、加工貿易のトップ企業の営業販売企業へのモデル転換を誘導する。サービス貿易の発展を加速させる、などだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月30日