中央経済工作会議が間もなく開催 財政緩和・金融安定を予想
中央経済工作会議の開催を控える中、来年のマクロ経済政策の基調が、幅広く注目を集めている。アナリストの予想によると、来年の経済成長率は反転上昇し、物価も制御可能な範囲内となる。これを背景とし、来年のマクロ経済政策は、「穏中求進」(安定の中で進歩を求める)を継続する可能性がある。財政政策はさらに緩和され、赤字規模が拡大され、構造的な減税の余地が生まれる。金融政策はバランスを維持し、軽々しく緩和に傾くことはない。中国証券報が伝えた。
中金公司の彭文生シニアエコノミストは、「マクロ政策の全体的な方向性はおそらく、『財政緩和、金融安定』を維持し、財政赤字の規模が適度に拡大されるだろう。来年の赤字規模は今年から2000−3000億元増加する見通しだ。金融政策は穏健な基調を維持し、来年のM2の増加率は約13−14%に設定される」と予想した。
興業銀行の魯政委シニアエコノミストは、「マクロ政策面では連続性・安定性が強調されているが、これは積極的な財政政策および穏健な金融政策を、来年も維持することを意味する可能性がある。財政支出は依然として、交通、農地水利、保障性住宅(低所得者向けの安価な住宅)等、国民生活が中心となる。金融政策は全体的に適宜処理を選択し、年初緩和・引き締め程度は今年下半期と同等になる。『物価総水準の安定維持』と提案されているため、物価が上昇した月に、金融引き締めが実施されることもある」と分析した。