黎明期迎えるハイブリッド車 狭まるトヨタ包囲網 (3)
フォードは、ハイブリッド車の発展ではトヨタに対抗することになると明確に宣戦布告した。表面的にみれば、このようなトヨタに追いつくことを目指す形での作戦はトヨタにとってそれほど大きな危険にはならないが、実際には一種の煙幕になる。米国人は日本人の既存のモデルよりも優れた商用化のソリューションを採用しようとそろばんをはじいており、ハイブリッド車の商用化が直面する最大の問題、すなわちコストの高さという問題については、世界で唯一の、一つの生産ラインでガソリンエンジン車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車を製造する工場を建設した。
▽コストとモデルが暗闘
日産はリーフの生産で単独の生産ラインを採用し、コストが高く付いた。そこでフォードは、同社が採用するモデルでは開発コストを20%削減することができ、工場の効率は上がりながらコストはさらに下げられると発表した。3年以内にはそれぞれの組み立て工場で平均4.5車種の生産が可能になり、現在の3.6車種を上回るようになるという。
自動車メーカーはさまざまな手を使って戦いを仕掛けているが、プリウスなどの中国市場での動きをみると、ハイブリッド車の消費ルートはまだ完全に開かれたとはいえない。
馮氏の判断によれば、ハイブリッド車が中国市場で優勢になるには、まだ5年から10年がかかる。だが業界での共通認識は、消費者がハイブリッド車を使い始めれば、もう二度とガソリン車に戻ることはないというものだ。ハイブリッドの意義は、リチウム電池の携帯電話がニッケル水素電池の携帯電話を駆逐したのに似ているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年12月26日