中国IT・EC業界の発展 人材争奪戦が勃発
昨年求職者の間で最も人気が高かったのは、どの業界だろうか。求人求職サイト「前程無憂」が8日に発表した最新データによると、上海で人気が高かったのはIT業界、ソフト開発、不動産開発の順に、北京で人気が高かったのはEC業界、ソフト開発、不動産開発の順になった。老舗企業のEC業界進出、スマートフォンの高度発展等により、IT・ソフト開発の人材争奪戦が引き起こされた。北京晨報が伝えた。
前程無憂の統計データによると、2012年12月24−31日のオンライン求職情報のうち、IT・EC業界の求人数が10万人を突破した。前程無憂の専門家は、「EC業界と関連する産業チェーンの成熟化に伴い、ネットショップの運営、オンライン宣伝、モバイルEC端末のアプリ開発等、EC業界に関連する職業が生まれた。これに伝統的な小売企業がEC業界に進出し、IT業界の人材不足が深刻化した」と分析した。
求職サイト「猟聘網」の劉氏は、「老舗企業のEC業界進出後、運営・商品・市場関連の人材が不足した(特に高級人材)。これらの企業は天猫、淘宝、京東等の大型IT企業の人材を欲しがる。王府井百貨のEC事業の某高級人材は、アマゾン出身だ。また多くの人材が、伝統的な業界のEC進出に期待を寄せている。収益方法、実力、ルート等の面から見て、伝統的な業界のEC進出は、当初よりEC事業を展開していた新興企業よりも期待できるからだ」と指摘した。猟聘網の統計データによると、2012年11月現在、IT業界で年末に転職を予定している中・高求人材の比率が3.4%に達した。