▽体の土台をつくる栄養の不足
世界の資本が束になって情け容赦なく中国の労働力を奪っていることから、多くの一般労働者は相対的な貧困状態に陥り、資本は豊かだが労働者は貧しいという状況が出現し、中産階級は没落して、国の成長に必要な根幹となる栄養が極端に不足している。過去約30年間に中国の資本リターン率は急速に上昇したが、労働力のリターン率の伸びは鈍化し、資本リターン率と労働力リターン率とのバランスが大きく崩れている。
▽成長のエネルギー不足
中国経済の発展には多額の投資、大量の輸出、低調な消費という病的な特徴がみられ、経済成長を牽引する「トロイカ」が長期にわたり不調でバランスを失っている。
▽生存のための元手の枯渇
過重な労働と過剰な生産による生存スタイルにより、現在の中国は生態環境の「赤字」が増加を続け、自然資本を「前借り」する状況が悪化を続け、人類の生命にサービスを提供し、生命を支えるシステムの「負債」が積み重なっている。米国や欧州などの多国籍資本は利益追求のため、資源やエネルギーを大量に消費し、汚染を大量に排出する労働集約型の産業を中国などの発展途上国に移転させ、発展途上国を汚れにまみれた「生産現場」や「世界の工場」にしようとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年1月9日
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