製造業競争力指数 中国が世界一に
中国では一時期、人材不足や人件費高騰などが発生し、製造業も東南アジア諸国からの競合に直面した。しかし世界4大会計事務所・トーマツのグローバル製造業グループと米国競争力評議会が22日に発表した「2013年世界製造業競争力指数」によると、中国の製造業競争力指数は現時点も5年後も世界一となった。京華時報が伝えた。
米国競争力評議会とトーマツは、世界の552人のCEOと企業役員を対象に、異なる国と地域の製造業の競争力を調査し、同指数を導き出した。
◆中国が世界一に
中国は2013年も5年後も同指数で世界一となった。2013年の2位はドイツ、3位は米国だったが、5年後にはドイツは4位、米国は5位になり、韓国をやや上回る程度だ。インドは4位から2位に、ブラジルは8位から3位に上昇する。
2013年の時点でトップ10入りしたその他の2大先進国の競争力も、5年後には低下する。カナダは7位から8位に、日本はトップ10から除外され12位になる。
◆人材が重要
報告書によると、調査対象者の大多数は、イノベーション能力を持つ人材を、競争力強化の最も重要な要素とした。世界のCEOは製造業の競争力において、人材が最重要の要素であり、人材がイノベーションをけん引するとした。人材に次ぐ重要な要素は、貿易・金融・財政、労働力・原材料コストの順となった。