第一生命、中国合弁会社設立を断念 (3)
◆中国市場進出に意欲的
第一生命は1902年に創立され、日本の保険会社の中では資産規模が3位に達している。同社は中国市場に対して強い興味を示している。
上述した第一生命の関係者は、「今回の提携失敗により、中国の魅力が減少することはない。本社は中国の北京・上海・台北に事務所を設立しており、中国保険市場の調査研究を持続し、事業拡大戦略の調整を続けていく。当社は日本保険業界の技術を、現地の国情と結びつけ応用していきたい。例えば日本では保障型保険の人気が高いが、中国は投資型の人気が高いと思われる」と述べた。
華電集団との提携を選択した理由について、第一生命側は「同社の中国国内における中央企業としての地位と資産規模を重視したためだ。新設された保険会社は長期的かつ持続的な投資を必要とする。同社にはその能力があると見込んだ」と表明した。
中国五大電力集団の一つである華電集団の登録資本金は120億元(約1800億円)に、資産総額は6050億元(約9兆750億円)に達する。同社は金融業界でも幅広く事業を手がけており、煙台銀行、華泰財産保険、永誠財産保険などの金融機関に投資しており、華■国際信托有限公司の親会社となっている。
中国市場進出の方式は、合弁ばかりではない。第一生命側は、華電集団との事後処理後、新たなパートナーとの合弁、単独投資、その他の方式を検討する可能性があるとしており、「ボトルネックを過ぎた後の中国生命保険市場は、爆発的な成長を実現するはずだ。当社はその時に向け、長期的な準備を行なっている」と表明した。
第一生命の2012年の資産規模は、約30兆8696億円に達した。中国生命保険最大手・中国人寿の総資産は、2012年第3四半期に1兆7838億元(約26兆7570億円)に達した。(編集YF)
*◆は龍かんむりに共
●は貝へんに台
■は金が3つという字
「人民網日本語版」2013年2月22日