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対米ドル人民元相場 昨年の上昇率を上回る

 専門家は、人民元の変動幅拡大により、相場上昇の圧力を緩和すべきだと提案した。中国証券報が伝えた。

 中国外貨取引センターの発表した最新データによると、27日の人民元の対米ドル中間値(基準値)は1ドル=6.1811元となり、前営業日より56ベーシスポイント高となった。人民元の対米ドル中間相場は今月より、為替相場改革以来の最高値を計6回更新している。年初から現在までに、人民元の対米ドル中間相場はすでに1.70%上昇しており、昨年通年の上昇率を上回った。アナリストは、「現在の経済基本面は人民元の続騰を支えておらず、元高が進行し続ける可能性は低い。現在は変動幅拡大により、急速な相場上昇の圧力を緩和するべきだ」と指摘した。

 ◆続騰の可能性

 中国国務院発展研究センター金融所総合室の陳道富主任は、「近頃の元高進行の主因は、EU、オーストラリア、ポーランド、韓国、スリランカ、ベトナムなどの国と地域の金利引下げだ。日本が金融緩和を強化し円安を招いており、世界の主要経済体が量的緩和策を持続している。世界は低金利、流動性緩和の時代を迎えている。香港の人民元相場が上昇し、クロスボーダー人民元の差益・利ざや獲得が狙える。世界のその他の国と地域と比べ、中国経済の成長率は依然として高く、多くの潜在的なリスクが存在している。中国は金融市場の対外開放を強化し、資産管理などの金融市場が急速に発展し、クロスボーダー資金流入の条件を作っている。人民元相場はさらにある程度上昇すると予想されており、各種の市場主体は外貨ポジションを減らしている」と分析した。

 アナリストは、「中央銀行(中国人民銀行)による、人民元の対米ドル中間値の管理方法が、人民元相場の続騰の重要な原因だ」と述べた。中国社会科学院金融重点実験室主任、華泰証券チーフエコノミストの劉煜輝氏は、「海外資本は中国の中央銀行の意図を読み取ったのか、クロスボーダー資本のキャリートレードを開始し、入国後に外貨を人民元に両替し、銀行の定期預金と短期金融商品を利用して利ざやを得ている」と分析した。中国本土の香港経由の中継貿易額は、第1四半期に74%増と異常に膨れ上がり、黒字が78%増となった。これは上述した活動の活発化を示すものとされている。中国は第1四半期に国際準備資産を1570億ドル増やし(為替相場、価格などの交易以外の価値変動による影響を除く)、経常収支残高の貢献度は35%のみとなり、資本項目の流入が顕著だ。

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