工業情報化部:3Gは全郷・鎮をカバー ブロードバンド問題を解決へ
「中国ではすでに1億3000万世帯が光ブロードバンド能力を備え、3Gネットワークは全国全ての郷・鎮をカバーしている」。尚氷工業情報化部副部長(工業情報化省次官)は18日、中国政府網に招かれた際「2012年のブロードバンド普及加速事業、2013年のブロードバンド中国専門行動を経て、過去1年間に中国のブロードバンド家庭カバー率とネット能力は大幅に向上した。次の段階の『ブロードバンド中国戦略』の重点と到着点は『ブロードバンドが大容量でなく、スピードが速くない』問題の解決になる」と語った。新華網が伝えた。
尚氏によると、過去1年間に中国の光ブロードバンドの家庭カバー率は3倍になり、現在では1億3000万世帯が光ブロードバンドの能力を備えている。ブロードバンドに接続した行政村は2万以上増え、3Gネットワークは全国全ての郷・鎮をカバーし、ネット能力は大幅に向上した。
ブロードバンドユーザーの大幅な増加に伴い、中国ブロードバンド産業の水準も急速に発展し、比較的良い市場基盤と産業条件を備えるにいたった。だが中国のブロードバンドの発展は先進国より遅れており、無数のネットユーザーの期待とも大きな開きがある。今年8月に国務院はブロードバンドの発展を国家戦略のレベルにまで高め、「ブロードバンド中国」戦略を開始した。
「『ブロードバンド中国』戦略を打ち出したことは、ブロードバンドの発展を促すうえで大変プラスだ」。尚氏は「続いて『ブロードバンドが大容量でなく、スピードが速くない』問題の解決に力を入れる。これは『3+1』の取り組みを達成することでもある」と指摘した。
尚氏によると「3」はブロードバンドネットワークの3つの重要部分を指す。1つ目はユーザー家庭のブロードバンド化で、無数の家庭に及び、ネット整備投資の最大部分でもある。2つ目はメトロポリタン・エリア・ネットワークのブロードバンド化で、ネットワークのスマート化水準を高める。3つ目はバックボーンのブロードバンド化で、ネットワークの中枢部分のスムーズな通信を確保する。バックボーンのネットワーク構造を最適化することでバックボーンを大容量化し、国際インターネットの出入口のブロードバンド能力を高める。
「3+1」の「1」はウェブサイトの総合能力の向上を指す。ブロードバンド接続を含め、インターネット企業をウェブサイトのサービス能力の最適化へと誘導する。また、インターネットデータセンターとコンテンツ配信ネットワークの整備、クラウドコンピューティングなどの整備を加速し、構造の最適化、大容量化、性能向上を実現し、情報サービスコンテンツの迅速、正確、効率的な配信を確保する。
中国の固定ブロードバンドユーザーは7月末時点で1億8000万世帯に達し、人口普及率は2011年末の11.2%から13.4%に高まった。ブロードバンドユーザーは年2500万世帯以上増加している。尚氏によると今後は住宅建設時に、光回線が水道、電気、ガスのように同時に引かれるようになる。中国のブロードバンド接続能力は大幅に向上し、先進国との格差が縮まる。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年9月19日