双十一で購買力使い果たし 双十二には冷静に対処
双十一(独身の日、11月11日)前後のネットショッピングの一大ブームが終わったと思ったら、双十二(12月12日、ネットショッピングサイトが仕掛けた買い物デー)がすぐにやってきて、電子商取引(eコマース)企業の多くが浮き足だった動きをみせた。だが山東広播電台のニュース報道によると、消費者は双十一で購買力を使い果たしたこと、人工的に次々作られるイベントデーが買い物疲れを招いていることなどから、双十二に対して熱狂的になることはなく、双十一の時よりずっと冷静な態度を示したという。斉魯網が伝えた。
双十一の「ネットショッピング戦争」の余燼が消えないうちに、淘宝網や天猫といったショッピングサイトは双十二の宣伝を大々的に開始した。だが市民の間では双十二への熱意はそれほど高くなく、その重要な原因として多くの市民が双十一で消費力を使い果たしてしまったことが挙げられる。
「双十一で大量に消費した後、双十二でも消費をしたいと考えますか」とたずねたところ、消費者の多くが、双十一でたくさん買い物をしてしまったので、双十二では双十一の時ほど大量に消費することはないと答えた。またあるネットユーザーは、双十一の時に買った靴が1カ月経ってから届いたこともあり、物流などのネットショッピングを構成する要素に不安を覚える。双十二には乗らない、とネットに書き込んだ。
淘宝の親会社・阿里巴巴の本部がまとめたデータによると、2012年の双十一当日には、傘下の決済サイト・支付宝(アリペイ)での決済額が191億元に達した。うち天猫商城経由のものが132億元、淘宝経由のものが59億元だった。だが双十二の「戦績」はこれほど輝かしいものではない。12年の双十二当日の淘宝の取引額は43億8千万元にとどまった。これについてネットショッピングに長年携わる劉建鋒さんは、実際には双十二をめぐり、eコマース企業は正確な位置づけを行っていたと話す。
劉さんによると、双十二がふるわなかった理由は、淘宝が双十二を、双十一の後の消費が冷え込んだ時期に打ち込むカンフル剤程度にしか考えていなかったことだという。
今のところ双十二は双十一の熱気にはるかに及ばないが、劉さんによれば、これから何年かてこ入れを続ければ、双十二にはなお巨大な潜在力があるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月13日