政府債務20兆元を総点検　リスクは制御可能

　国家審計署（監査部門）は30日に全国の政府債務に対する監査結果を発表した。それによると、今年6月末現在、全国の各レベル政府の償還の責任を負う債務は20兆6988億6500万元で、政府債務のリスクは全体としてコントロールが可能だという。人民日報が伝えた。

　各政府の担保責任を負う債務は2兆9256億4900万元、一定の救済責任を負う債務は6兆6504億5600万元。両者を合わせた債務は「政府の不確定な債務」とされ、政府が償還責任を負うべきかどうか、部分的に責任を負うべきかどうかは、債務者の償還能力にかかっている。

　政府債務のうち、中央政府の償還責任がある債務は9兆8129億4800万元、担保責任がある債務は2600億7200万元、一定の救済責任がある債務は2兆3100億8400万元に上った。地方政府の償還責任がある債務は10兆8859億1700万元、担保責任がある債務は2兆6655億7700万元、一定の救済責任がある債務は4兆3393億7200万元に上った。

　監査の結果、次のことが明らかになった。中国の経済発展水準や政府債務の現状、資産と負債との関係から考えて、中国の政府債務のリスクは全体としてコントロールが可能だ。だが地方政府に償還責任がある債務が急速に増加しており、一部の地方や産業は深刻な債務負担を抱えている。地方政府の債務では土地譲渡収入に対する依存度が高く、一部の地方や機関は規律に違反して政府債務資金を融資したり、利用したりしている。（編集KS）

　「人民網日本語版」2013年12月31日