米大学研究:孤独感は免疫力を低下させることが判明
【中日対訳】 米オハイオ州立大学の研究によると、孤独感はヒトの免疫力低下と関係があり、身体の不調を招くことがわかった。新華社が伝えた。
同大学の研究者は、中年の肥満者134人および乳がんの治療を受け予後が良好とされる144人を対象に、血液検査とアンケートを通じて心理状態と免疫力の関係を調査した。
研究者によると、ヘルペスウイルスは多くの人の体内に潜伏し、普段は病気にならないが、活性化するとヒトの免疫機構が多くの抗体を生成する。ゆえに、血液内の抗体量を調べることで、免疫機構が正常に働いているかどうかを調べることができる。
免疫の過剰反応により抗体の量が増えると炎症をもたらす。調査の結果、孤独を感じている人ほど体内のヘルペスウイルスが活発になり、炎症を招くたんぱく質の量も多いことがわかった。つまり、孤独感は免疫機構の抗体管理能力を低下させ、免疫力の低下を招く恐れがあるということになる。
研究者は「孤独感は慢性のストレッサーであり、孤独が長引くと免疫機構の反応も制御しにくくなる」と指摘する。
同研究成果はこのほど米パーソナリティ社会心理学会の年次大会で発表された。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月24日