電池を使わない心臓ペースメーカー、大きな将来性
【中日対訳】 4日行われたAHA(米国心臓協会)科学会議で、心臓の鼓動のエネルギーを電力に変え、心臓ペースメーカーに十分な電力を提供するという実験装置が発表された。科技日報が海外メディアの報道を引用し伝えた。
同研究を行った米ミシガン大学の研究者は、圧電効果を利用したエネルギーハーベスティング装置(物の動きなどから微小なエネルギーを収穫し、発電する装置)を使い、ペースメーカーへの電力供給をテストした。研究者は「この方法は心臓ペースメーカーにとってとても将来性のある技術ソリューションと言える。ペースメーカーはわずかな電力さえあれば動かすことができるからだ。圧電効果は除細動器など、その他の心臓植え込み型設備にも利用できる」と語る。
現在のペースメーカーは、5-7年ごとに電池を交換しなければならず、コストがかかる上に不便だ。研究者は、「子供のころからペースメーカーを利用している患者も多い。この新技術が実用化されれば、手術の回数が大幅に減り、便利になる」と語る。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年11月7日