スパコンの発展 10年後には角砂糖サイズに?
【中日対訳】 中国科学院院士、コンピュータ専門家の沈緒榜氏はこのほど開催された第1回アジア大学生スパコンコンテスト(ASC13)の開幕式・ベスト10発表会で、「今後10年間で、スパコンが角砂糖の大きさになると予想されているが、これは若者の努力によって実現しうることだ。若者は勢力が最も旺盛で、アイディアが豊富だ」と述べた。中国青年報が伝えた。
中国キャリアロケットコンピュータの全体ロジックの設計を担当し、1985年に国家科学技術進歩賞特等賞を受賞した沈氏は、過去15年間のスパコンの驚異的な発展ペースについて触れた。米国のスパコン「ディープ・ブルー」は1997年、チェスの世界王者カスパロフに勝利した。10数年後のある米国のクイズ番組(生放送)では、スパコン「ワトソン」が2人の元クイズ王に圧勝し、世界を震撼させた。
スパコンはどのような問題を解決するのだろうか。沈氏は、「スパコンは無制限の保存空間、拡大を続けるデータ伝送能力により、時空計算の無限性を実現する。これまで速度が遅すぎたために不可能であったことが可能になり、実現できなかった方法も実現できるようになった」と語った。開幕式に出席した石油会社研究機関の担当者もまた、「3D・4D調査などの新興技術の普及により、データの正確度が高まり続けている。かつては数百GBであったのが、現在では数百TBに、さらにはPB級に達しており、ビッグデータ処理の時代が到来した。スパコンはますます不可欠になりつつある」と発言した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月26日