有人潜水船「蛟竜号」 6月以降の調査計画を発表
中国国家海洋局が17日に明らかにした情報によると、有人潜水調査船「蛟竜号」は今年より試験的応用段階に入った。蛟竜号は6月以降、南中国海の特定海域、多金属団塊資源契約区、北西太平洋調査区などで、海底のビデオ撮影による断層の調査やサンプル採集など、113日間にわたる調査を実施する。新京報が伝えた。
蛟竜号は近年、1000メートル級、3000メートル級、5000メートル級の海洋試験を完了した。蛟竜号は昨年7月にマリアナ海溝試験海域で、深度7062メートルの有人潜水世界記録を樹立し、海底の作業能力と能力が裏付けられた。中国国家海洋局は、「試験的応用の実施により技術面の優位を発揮することで、蛟竜号の業務化運行を加速する。これは大洋の深海に対する認知度を高める一助となる」と表明した。
■応用
南中国海で測位システムの試験を実施
情報によると、蛟竜号の2013年の試験的応用は3つの段階に分かれる。
・第1段階(43日間)
今年6月上旬に青島を出港し、主に南中国海の特定海域で測位システム試験を実施し、同時に南中国海深海科学計画の科学研究を実施する。
・第2段階(42日間)
7月中旬にアモイを出港し、主に中国大洋協会多金属団塊資源契約区で、海底のビデオ撮影による断層の調査やサンプル採集を実施し、深海生物の多様性や団塊資源の面積が占める比率の予想に向け、資料とサンプルを提供する。同時に通常の環境調査を実施し、環境基準線データを収集し、国際海底機構と締結した「多金属団塊資源契約」の義務を履行する。
・第3段階(28日間)
北西太平洋のコバルトクラスト資源調査区で測量とサンプル収集を実施し、海山区の環境管理計画に技術支援を提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月19日