テンセント(騰訊)は26日、詐欺メールや詐欺電話の識別・遮断機能などを持つ、最新版の携帯電話用セキュリティソフト「騰訊手機管家」をリリースした。テンセントのワイヤレスセキュリティ商品部の呉宇総経理は、「同ソフトは間もなくリリースされる微信(WeChat)5.2に内蔵される」と語った。京華時報が伝えた。
テンセントは26日に深セン市のネット警察部門と共同で、初の「アンチ情報詐欺同盟」を発足した。呉総経理は、「同連盟の発足により、同セキュリティソフトが把握した詐欺電話の番号は、事件解決のため警察に通報されることになる。今回の提携は試験的なものであり、今後は全国各地のネット警察部門と提携を広げていく」と表明した。
呉総経理は同ソフトが微信に内蔵される件について、「内蔵と言っても強制的に微信とセットにされるわけではない。ユーザーが同ソフトを選択しなければ起動されることはなく、待ち受け時のバッテリー消費の増加は3%のみだ」と述べた。
インターネット業界のアナリストである孫傑氏は、「同ソフトが微信の勢いに乗れれば、数億人のユーザーを急速に獲得し、百度や奇虎360などの競争相手を緊張させるだろう。同3社は今後、モバイルセキュリティを巡り競争を激化させるだろう」と予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年12月27日