中国科学院理化技術研究所が16日発表した情報によると、基礎研究から応用レベルに至る数年間の持続的な取り組みにより、同研究所の研究員である劉静氏が率いる研究チームは、プリンテッド・エレクトロニクスの分野で技術的な飛躍を実現し、世界初の全自動液体金属個人用電子回路プリンターを開発した。人民日報が伝えた。
劉氏のチームが開発したのは、新しい原理に基づく室温液体金属の印刷方法だ。上下ピストン型のインク注入、回転、並進運動などの流体移動法により、液体金属インクの表面張力が高く、安定的に駆動できないという難題を解決した。その印刷の精度と品質は、すでに多くの電子回路印刷の条件を満たすことが可能だ。
液体金属プリンターの登場により、コストの大幅削減、迅速かつ手軽な電子回路の製造が現実となる。専門家は、「この即時出来上がりの個性化された電子回路製造方法は、伝統的な電子工学に概念変化をもたらす。関連技術は家庭、オフィス、学校、工場、および工業デザイン、芸術、文化などの分野で普及しやすい」と評価した。同チームが開発した、個人ユーザー向けのプリンターが、間もなく発売される予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月17日