最近、微博(ウェイボー)上では、「マンションの中はWi-Fiの電波が飛び交っていて、絶対に体に悪い。胎児にも悪影響が出るのではないか」と健康リスクを懸念する投稿が次々に転送されている。Wi-Fiの電波は本当に妊婦に悪影響を及ぼすのだろうか?専門家に聞いてみた。揚子晩報が報じた。
医師「心配無用」
ある微博ユーザーは、「多くのネットユーザーがWi-Fiを利用してインターネットをしている。Wi-Fiのホットスポットにいると、電磁波の影響が少なからずあるはず」としている。また、あるネットユーザーは、「最近、あるマンションに住む男性が、近所の家が使っているWi-Fiの電磁波が、妊娠中の妻や胎児の健康に悪影響を及ぼすのではと心配し、近所中を回って、Wi-Fiを使わないよう頼み、家の中に入ってルーターのスイッチがオフになってるかまで確認しようとしていた」とつぶやいている。
別のネットユーザーは、「防空壕にでも入らないと、Wi-Fiの電磁波から完全に逃れることはできないんじゃないの?」と揶揄している。
一方、南京市婦幼保健院生殖センターの領秀鳳・センター長は取材に対して、「Wi-Fiの電磁波が妊婦に及ぼす影響は、全く心配する必要がない。微博上に流れている投稿は大げさ。過度に心配する必要はない。Wi-Fi以外に、テレビや電子レンジ、プリンター、パソコン、携帯、ドライヤーなどからも、電磁波が出ている。それらを恐れていたら、生活できなくなる」との見方を示している。
実験結果によると、無線ルーターを含む、無線インターネットの周波数は高いが、出力は大きくないことが分かっており、人体への影響はごくわずか。健康リスクはなく、影響があるとすれば、肌の表面のみで、体に密着させるのでなければ、全く心配いらないという。