自撮り(自分の顔を携帯やスマホで撮影すること)をして、その写真をネット上にアップすることに熱中している若者はかなり多い。中国青年報社会調査センターが調査サイト「民意中国網」と携帯ポータルサイト「騰訊網(テンセント)」を通じて3万4993人を対象に実施した調査によると、回答者の66.5%は、「自撮りの習慣がある」と答え、そのうち28%は、「頻繁に自撮りしている」と答えた。「自撮り写真をネット上に投稿する」と答えた人は31.1%。回答者の男女比は、男性が49.8%、女性が50.2%。年代別にみると、1990年代生まれが45.2%、1980年代生まれが30.5%を占めた。中国青年報が報じた。
自撮りがこれほどまでに流行している理由は何か?調査の結果、「各種携帯向け写真加工アプリが開発された(35.8%)」、「若者の自己表現願望が高まっている(27.2%)」が2大要因であることが明らかになった。以下順次、「フロントカメラが登場した(14.1%)」「撮影した写真をすぐに共有できるSNSが次々と誕生した(9.2%)」「芸能人に影響された(8.1%)」などの理由が続いた。
若者の間でブームとなっている自撮りだが、それが習慣となった動機について質問したところ、「自分を表現し、誇示するため(31.5%)」がトップで、続いて「毎日の生活を記録するため(28.7%)」が2位。このほか、「自信を得たい」「気晴らしや単なる楽しみ」「感情やストレスの放出」「人付き合い・社交」「自己認知」などが続いた。
あるネットユーザがこのほど、微博(ウェイボー)のモーメンツにおける「三俗(下品なこと・俗っぽいこと・世間に媚びること)」として、子どもがいる場合は子供を、子供がいない場合はペットを、子供もペットもいない場合は自分を公開することを挙げた。だが、その一方で、「誰もが自分の最も輝く一面を世間に公にしたいと思う。これは至極当たり前のことだ」という意見もあった。
胡畔さんは、「自撮りをして、その写真を公開することは、現実社会での社交活動を模倣した行為だ。皆がお互いに関心を持ち、相手についてコメントする。このような人付き合いは、より面白く、楽しい。自撮りや自嘲を通じて、自分と他者とが共有できる楽しみを探し出すことができる」とコメントした。