イスラエルのペレス大統領は今月10日に中国を訪問した際、「微博」(ウェイボー)に「今、北京で美しい春の様子を見ている。まさに花開く季節だ」、「イスラエルに帰っても、新浪微博を続け、親愛なる中国のメル友たちと交流したい」と書き込んだ。人民日報海外版が伝えた。
最近、ネットワークの普及にともない、特に微博といった新しい形式が爆発的に流行するのにともない、ネットを通じて中国の一般庶民と交流する外国政府要人がどんどん増えている。公共外交の専門家である国家行政学院の于君教授によると、こうした外国の政府要人は新メディア時代のコミュニケーションテクニックに習熟しており、外国訪問をするとネットワークにつながり、訪問先の人々に好意をもって迎えられるというのが新しい流れになっている。
▽微博を通じて中国で基盤作り
ペレス大統領は中国訪問に先立って微博に自身の微博を開設し、訪問期間には毎日更新、それもほぼリアルタイムで更新した。携帯電話のカメラで撮影し、「習(近平)主席にこちらのメンバーを紹介」と書き添えた写真は、わずか1週間で5万回近く転送された。
ネットユーザーが言うように物足りないと思ったのか、ペレス大統領は中国を離れる前に、新浪微博で40分にわたってオンラインインタビューに答えた。質問の内容はさまざまで、人生哲学から若者の教育問題にまで及び、イスラエルの査証(ビザ)発給手続きを簡素化すると約束する場面もあった。
于教授によると、中国の指導者が海外に行く時にいくつかのポイントで基盤作りをするのと同様、海外の要人もネットワークを通じて基盤作りをしようとしている。中国には膨大な微博利用者がおり、各国の政府要人達が微博を選ぶのは自然な流れだ。
実際、中国で微博を開設した海外の政府要人は数百人を数え、多くのファンを擁する微博も少なくない。
今月15日現在、英国のキャメロン首相の微博には83万人を超えるファンがおり、欧州理事会のロンパイ議長は約395万人だ。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は約422万人で、人気微博として評判が高い。