中国科学技術部(省)が発表した情報によると、中国が独自に開発した初の4500メートル級ROV(遠隔操作無人探査機)「海馬号」が22日、南中国海で海上試験を完了し、検収に合格した。これは中国の深海ハイテク分野における、有人潜水艇「蛟竜号」に続く象徴的な成果で、中国が大深度ROVのコア技術を把握し、コア技術国産化の面で実質的な進展を実現したことを示した。人民日報が伝えた。
海馬号プロジェクトは、中国科学技術部が国家ハイテク研究発展計画(863計画)を通じて支援する重要プロジェクトで、中国が独自に開発した中で水深が最大、国産化率が最高のROVだ。6年弱の研究開発により、研究者は本体構造、浮力材、油圧・推進ユニット、作業用ロボットアーム、ツールなどのコア技術を把握し、組み立て、プール内での試験、海上試験などを完了した。
今年2月20日から4月22日にかけて、海馬号は3回の海上試験を実施した。海馬号はその期間中、17回の潜水を完了し、南中国海の中央海盆の底部に3回到達して作業・試験を実施し、最大潜水深度は4502メートルに達した。水中ケーブル布設、沈積物の収集、熱流束調査、地震計の海底設置などの任務を完了し、水中昇降装置を使用した作業を実現した。また方向・水深固定航行など91件の技術指標の試験に合格した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月23日