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「脂肪を吸う蚊」でダイエット、ネットで話題

専門家:「信憑性と科学的根拠は現時点で不明」

人民網日本語版 2014年05月20日17:54
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 「人の血を吸うのではなく、脂肪だけを吸う蚊が南アフリカで発見された」というニュースが、2日前からネット上で話題の的となり、多くのダイエット希望者が期待を寄せている。淘宝網の出店者の中には、この蚊を売り出し始めた人もいる。北京晩報が伝えた。

 今回新しく見つかった蚊は、刺されても皮膚が腫れることはなく、逆に陥没するという。動物学の専門家は、「研究の結果、この種の蚊は、血を吸わず、皮膚表面の脂肪だけを吸って栄養分としていることが明らかになった。脂肪を吸う際に脂肪を溶解する酸性物質を放出するが、皮膚を傷つけることはない。この蚊は将来、肥満治療の補助ツールとして大きな役割を果たすと期待できる」とコメントした。この情報を得たネットユーザーからは、「私も早くこの蚊に刺されたい」という投稿が相次いだ。

 本当にこのような蚊が実在するのだろうか?淘宝網で検索すると、南アフリカ産の蚊を販売している店が20数軒見つかった。価格は、0.1元(約1.6円)から数十元、さらには100元(約1600円)以上までさまざま。だが、リンク先の店舗URLにアクセスすると、ほとんどの店のPRは単なる「冗談」だったことが判明した。「申し訳ありません。蚊は本日入荷しておりません」と表示している店の店主は、「『南アフリカ産の蚊を販売しています』というPRは、サイトへのアクセス数を増やすことを狙ったジョークに過ぎず、お客様には『本気にしないで下さい』と断っている」と話した。また、輸出入検査検疫部門の関係者は、「南アフリカ産の蚊を中国に輸入する場合、検疫検査を受けなければ、密輸入行為になってしまう。一般的には、持ち込むことは不可能だ」と指摘した。

 たとえ南アフリカ産の蚊が中国に輸入されたとしても、脂肪吸引ダイエットの効果は本当にあるのだろうか?あるネットユーザーは、「実験研究から得られたデータによると、中華羽斑蚊(チュウカハマダラカ)の吸血量は2.5ミリグラム、大鶴羽斑蚊(オオツルハマダラカ)は1.847ミリグラムだ。脂肪1キロを蚊に吸い取ってもらうためには、数十万回刺される必要がある」とコメント。また、専門学見地にもとづく次のような投稿も寄せられた。

 「通常、ヒトの血を吸う蚊の口器は、平均1-2ミリメートルの長さで、針の直径はわずか0.1ミリメートルほどだ。このような小さな針では、せいぜい毛細血管を指すことしかできず、皮下脂肪まで届かない。蚊は、口器でヒトの皮膚を刺した時、分泌物を出す。この分泌物がヒトの皮膚と接触すると、ヒスタミンと呼ばれるたんぱく質が放出され、これに対する免疫反応として刺された部分が痒くなる。」

 仮に、この蚊が皮膚が陥没するほど脂肪を吸うという説が真実ならば、一体どのくらいの量を吸っているのだろうか?南京市疾病予防制御センターで蚊を専門に研究している鄭一平氏は、「この蚊に関する信憑性と科学的根拠については、現時点では不明で、さらなる研究を待つ必要がある。このような状況から、この蚊がダイエットに有効とする説は、非現実的かつ根拠にも乏しい」との見方を示した。

 以下、ネットユーザーから寄せられたコメント。

 「1匹では到底足りない。効果を出すには破産する覚悟が必要」(@陌塵e果さん)

 「ダイエットを成功させるためには、どれだけの蚊のおなかをパンパンにさせなければならないだろう」(@傳四喜さん)

 「よく考えてみて。本当に脂肪を吸う蚊がいるとしても、皮膚をまんべんなく均等に吸わせることなどできる?身体や顔の一部分だけが凹み、二度と見られない形相になるわよ」(@小z愛読書さん)

 「蚊さん、私の頬を左右バランスよく吸って、可愛らしいエクボを作ってね。どうもありがとう!」(@xxxKhloeさん)(編集KM)

 「人民網日本語版」2014年5月20日

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