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重慶のシェールガス田が生産開始、国家エネルギー安全を保障

人民網日本語版 2014年05月20日15:18
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重慶市フ陵区(フはさんずいに倍のつくり)政府が19日に発表した情報によると、中国で初めて大規模化・商業化を実現したシェールガス田「重慶フ陵焦頁1号井」が82カ所を掘削し、いずれも生産に成功した。これは中国のシェールガス開発が計画よりも早く大規模商業開発段階に入ったことを意味する。中国広播網が伝えた。

重慶市政府によって「功労者」と称された「フ陵焦頁1号井」には、4つのガス掘削設備が並べられている。遠くの吐出しヘッドで燃え盛る炎は、ガス掘削が順調に進められている証拠だ。中石化江漢油田フ陵シェールガス分公司の劉堯文副経理は記者に対して、「功労者という呼び名はふさわしい。関係者らがシェールガス開発を疑問視していた時に、このガス田を掘削し、高い生産量を記録した。これにより、我々は中国のシェールガス開発の自信を深めた」と指摘した。

シェールガスとは、吸着あるいは遊離状態で頁岩と呼ばれる岩層もしくは泥岩層の中に貯蔵されている非在来型天然ガスだ。地質構造が複雑であるため、シェールガスの開発は石油や天然ガスよりも難しい。しかしシェールガスの開発が一定規模に達すれば、中国のエネルギー需要の確保、エネルギー構造の改善、エネルギー安全の保障に対して、重大な戦略的意義をもたらす。

エネルギー関連サイト・中国能源網の韓小平CIOは、「同ガス田の開発の画期的な点は、生産量の拡大の他に、中国がシェールガス開発技術を全面的に把握したこと。これは非常に重要だ」と指摘。また、「中国はすべての技術を把握し、かつすべての設備を国内で製造できる。中国は米国に続き、すべての技術と設備製造能力を持つ国として、大規模開発が可能となった」と話した。

フ陵シェールガス田の1日当たりの生産量は270万立方メートルに達し、重慶市の500万世帯の1日の使用量を賄える。現地の需要を満たしながら、省外にガスを送り出すことで、中東部地区のガス市場の供給圧力の緩和に対して、積極的な力を発揮することもできる。

データによると、中国のシェールガス埋蔵量は約134兆立方メートルに、可採埋蔵量は25兆立方メートルに達し、世界一の規模となっている。また分布範囲が広く、開発期間が長いという特長がある。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年5月20日

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