8年の準備期間を経て、山西地質博物館が5月18日の国際博物館の日に正式に開館し、世界で保存状態が最も良好なシャンシスクスの化石が「秘蔵品」として登場した。この化石は恐竜の「祖先」と呼ばれており、世界に一つしか存在しない。中国新聞網が伝えた。
山西地質博物館の王潤福館長は、「シャンシスクスの化石は、2010年に黄河のほとりの三畳紀の地層から新たに発見され、世界で保存状態が最も良好な骨組みとなっている。この発見により、頭骨と脊椎の解剖学的情報が提供されたほか、同種の古代の地理的分布範囲が拡大され、新たな特徴が明らかになり、系統関係の分析も進められた」と語った。
王館長は、「鑑定結果によると、シャンシスクスは恐竜の祖先とも呼べる。シノカンネメエリアのうちトップクラスの捕食者であるシャンシスクスは、非常に鋭い牙を持っていた。また興味深いことに、シャンシスクスの頚椎は間椎体によって固定されており、首がそれほど柔軟ではなかったことが分かる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月20日