米科学サイト「LiveScience」はこのほど、ほくろの多い女性は乳がんを発症する可能性が高いという、2つの研究結果を掲載した。
米国インディアナ大学は、40-65歳の女性約7万5千人を24年に渡って追跡した。調査開始時に左腕に3ミリ以上のほくろが15個以上あった女性の乳がん発症率は11.4%で、0個だった人に比べると35%高いことがわかった。また、閉経後に6つ以上のほくろがあった人は、0個の人に比べてエストロゲンとテストステロンの血中濃度が高かった。そこでホルモンレベルで調整したところ、ほくろと乳がんリスクの関連性は認められなくなったという。
一方、フランス国立保健医学研究所による、39-66歳の女性約9万人を18年間追跡した研究では、対象者のほくろの数を「なし」「少し」「多い」「非常に多い」に分類。「非常に多い」人は「ない」人よりも乳がんリスクが13%高いことが分かったという。また、閉経前の女性だけにしぼると、「非常に多い」人は、「ない」人よりも、乳がんリスクが34%高かったという。
医学雑誌「PLoS ONE」で発表された同研究結果は、ほくろが乳がんリスクを示す要素の1つである可能性を示している。ほくろの数は、体内のホルモンの量を反映しているのがその原因だ。ほくろの数が多いということは、体内の女性ホルモンや男性ホルモンの量が多いことを示し、ホルモン分泌のバランスが崩れると、がんにかかりやすくなる。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年6月17日