海外に100年近く流出していた「方罍の王」と呼ばれる皿方罍が21日午後、長沙黄花国際空港の長沙税関監督管理倉庫で通関を完了し、出土した土地の湖南省へ再び戻ってきた。
皿方罍とは中国・商末期の青銅器全盛期の代表的な作品である。湖南省の業務引継ぎグループは12日、米国・ニューヨークでクリスティーズと皿方罍の引継ぎ式を完了し、帰国の途についた。1919年、湖南省桃源県でそれまでで最大かつ最も精美な青銅の方罍が出土し、その銘文から「皿方罍」と名づけられた。これまでに出土した商・周時代の方罍の中で最大のもので、「方罍の王」とも呼ばれている。皿方罍の蓋は高さ28.9cm、器自身の高さは63.6cmで、蓋には「皿天全作父已尊彝」という8文字、本体には「皿作父已尊彝」の6文字の銘文が刻まれている。蓋の部分は1956年から湖南省博物館に所蔵されていたが、本体は出土後に何度も転々とした後に海外に流出した。2001年にNYのクリスティーズで924万6千ドルの高値で落札され、当時の中国の青銅器及び芸術品の落札価格としては最高額を記録した。2014年3月に皿方罍は再びNYクリスティーズのオークションに出品された。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年6月23日