ドイツの研究者、Claus-Christian Carbon氏とVera Hesslinger氏は、レオナルド・ダ・ヴィンチの名画「モナ・リザ」は世界初の3D画像の可能性がある、と語った。その理由は、ダ・ヴィンチは同じ年にふたつの異なるバージョンの「モナ・リザ」を描き、2作を重ね合わせて観ると、構図上、人物肖像の詳細、背景画面の描写のいずれもが、ひとつの立体的3D効果が現れるためだという。
ドイツ人専門家2人がこの理論を提唱した根拠は、2012年に発見された1枚の絵画。この作品は「モナ・リザ」に非常に似ており、専門家らは、同じくダ・ヴィンチの手による作品で、弟子による模写ではない、と推測している。
絵画はスペイン・マドリードのプラド美術館で展示され、「プラドのモナ・リザ」と呼ばれている。原作「モナ・リザ」は現在、フランスのルーブル美術館に収蔵されている。
研究者2人は、ヒトの両眼は異なる角度から物体を観て、その後それぞれが脳に平面画像を送り、最終的に脳で両眼から別々に送られた画像が合成され、3D画像になる、と解釈している。
この概念に基づき2人が得た結論は、もしこれらふたつの絵画を一緒に観れば、世界初の立体3D画像になる、というものだ。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年5月7日