中国自動車流通協会が22日に発表した情報によると、最新の自動車ディーラー総合在庫係数は前月比1%上昇の1.53となった。同係数が警戒ラインを上回るのは、4月から2カ月連続となった。同協会副秘書長の羅磊氏は、「6月の自動市場は5月より低迷するため、メーカーとディーラーは実情に基づき市場の実際の需要を理性的に判断し、在庫を合理的に抑制する必要がある」と指摘した。北京商報が伝えた。
合弁・海外・中国ブランドの在庫係数は5月にいずれも上昇した。合弁ブランドの在庫係数は前月の1.43から1.46に、中国ブランドは2.12から2.18に、輸入ブランドは2.22から2.3に上昇した。羅氏は、「5月の在庫係数は全体的に上昇し、警戒ライン以上となった。ディーラーの在庫圧力が拡大を続けている」と述べた。
今回の調査対象は55社で、そのうち在庫係数が2.5を上回った企業は2社となった。5月の在庫過剰ブランドは全体の4%となり、前月とほぼ横ばいになった。そのうち、中国ブランドと合弁ブランドの比率が低下した。合弁ブランドのうち、長安鈴木の在庫係数がその他の合弁ブランドを上回り、2.99に達した。
中国自動車工業協会のデータによると、5月の全国自動車生産台数は前月比4.44%減(前年同月比10.97%増)の197万5800台、販売台数は前月比4.64%減(前年同月比8.5%増)の191万1200台となった。そのうち中国ブランド(合弁ブランドを含む)の乗用車販売台数は45万2300台となり、前年同月の41万1700台から9.9%増に留まり、乗用車市場の平均増加率(16.4%)を下回った。中国ブランドの乗用車市場のシェアは、前年同期比で9カ月連続の低下となった。
羅氏は、「中国ブランドの今後は楽観視できないが、ディーラー在庫水準は2.0以上を維持している。中国メーカーとディーラーは慎重な態度を持ち、理性的に在庫を抑制しなければならない」と分析した。
羅氏は6月について、「6月は市場低迷期だ。気温が高く、ディーラーによる販促活動の減少により、自動車市場の積極性が低下する。市場の販売台数は、5月をやや下回るだろう。
羅氏は、「6月の自動車市場は5月よりも低迷する。企業とディーラーは実情に基づき、経営リスクと余剰在庫を回避するため、市場の実際の需要を理性的に判断しなければならない」と注意を促した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月23日