中国科学技術部(省)副部長の曹健林氏は広州市で6月29日、広州スパコンセンターに対して、「国家スパコン広州センター」、「中国(広州)計算科学サービスセンター」のプレートを授与した。これは広州市が国家級スパコンセンターの仲間入りを果たしたことを意味する。世界最速のスパコン「天河2号」も、広州市で全面的に稼働を開始した。新華社が伝えた。
世界の科学技術発展の要衝を占め、自主革新力を強化し、産業のモデルチェンジ・アップグレード、革新駆動型の発展を実現する重要な基礎プラットフォームを構築するため、広東省政府、広州市政府、国防科技大学、中山大学は中国科学技術部の863計画(国家ハイテク研究発展計画)の支援を受け、広州スパコンセンターを共同建設した。同プロジェクトは広州大学城に位置し、投資総額は25億元(約410億円)にのぼる。
天河2号は中国科学技術部の863計画の重大プロジェクトで、国防科技大学が製造を担当し、広州スパコンセンターに設置された。全世界で稼働中のスパコンの演算性能を集計するTOP500プロジェクトは6月23日に独ライプツィヒで会議を開き、最新のラン キングを発表した。天河2号が再び首位に選出され、三連覇を果たした。「天河」シリーズのスパコンが世界一に輝くのは、これで4回目となった。
天河2号は国家スパコン広州センターで全面的に稼働を開始しており、国内外のユーザーに開放されている。生命科学、材料科学、大気科学、地球物理、エネルギー、宇宙、経済学などに活用されており、大型ゲノムアセンブリ、DNAシーケンシング、生物医学、ハイスループット薬剤スクリーニング、汚染改善、極音速エンジン燃焼シミュレーションなど、国家経済と国民生活に関わる大科学・大プロジェクトの中で重要な作用を発揮している。またスマート都市、電子行政、クラウドコンピューティング、情報サービスなどでの活用に成功している。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月30日
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