世界最大規模の国際海上軍事演習「環太平洋合同演習」(リムパック)が26日、正式に開幕した。今年は23カ国が参加し、初参加の中国も海軍艦隊を派遣。演習は8月1日まで行われる。
▽4段階に分けて実施
演習に参加する中国海軍の駆逐艦「海口」と護衛艦「岳陽」、総合補給艦「千島湖」、病院船「和平方舟」は現地時間24日午前9時(北京時間25日午前3時)、17日にわたる5500カイリの航行を経てハワイの真珠湾基地に無事到着した。
合同演習は、「航海」「港湾訓練」「海上訓練」「総括撤収」の4段階に分けて行われる。6月26日から7月8日までは港湾訓練が行われ、7月5日はほとんどの参加艦艇の一般公開日となっている。7月9日から同30日までは海上訓練が行われる。
中国海軍の参加艦隊の指揮艦「海口」の晏鵬艦長によると、港湾訓練中には各国による様々な文化スポーツイベントや討論交流活動が予定されている。「到着後は、事前に協議済みのスケジュールに従い、後方業務の総合計画の打ち合わせや文化・スポーツイベント、見学交流活動、演習ルールの紹介、演習プランや大砲射撃の打ち合わせなどの二国間及び多国間の活動に参加する。この期間に海上演習の計画やプロセスを確認し、演習のスムーズな実施をはかる」
海上訓練段階の演習には、軽兵器・大砲の射撃、艦艇間の洋上物資伝達、艦艇の隊列、対海賊行動、海上阻止行動などが含まれる。また病院船「和平方舟」は米海軍の「仁慈」と軍事医学交流を実施する。
▽初参加で破格の7行動に参加
今回中国から参加する艦隊は、中国海軍のミサイル駆逐艦「海口」とミサイル護衛艦「岳陽」、総合補給艦「千島湖」、病院船「和平方舟」からなる。中国海軍は今回、4隻の海上艦艇と2機のヘリコプター、1組の潜水分隊、1組の特殊戦闘分隊、1100人余りの士官・兵士を派遣する。
中国と米国の両海軍の取り決めによると、中国側は演習期間中、大砲射撃や総合演習、海上安全行動、海上艦艇訓練、軍事医学交流、人道救助・災害支援、潜水行動などの演習を行う。
海軍軍事研究員の張軍社大佐はメディアの取材に対し、「中国が初参加で7つの行動に参加することは、米国が、両国の軍隊の関係改善に前向きな姿勢を示していることを意味する」との分析を示す。