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チベットの無形遺産、デジタル化で保護

人民網日本語版 2014年06月30日11:17

西蔵(チベット)には奥深い文化が存在する。データによると、チベットの無形文化遺産は約800件に達し、そのうちの多くは現在も民間に根付いている。チベットは2013年より大規模な無形文化遺産のデジタル化保護を始めており、消滅の危機に瀕していた多くの伝統的な文化遺産が新たな生命を手にした。新華社が伝えた。

チベット自治区無形文化遺産保護センターの責任者である阿旺旦増氏は取材に対し、「チベットのタンカ(仏画)、ケサルの歌、地方劇などの無形文化遺産の資料が、計画に基づき統一的にデータベースに収められる。これらの資料は無料で一般公開され、資源の共有を実現する」と語った。

チベットの民間舞踊や酥油花(バターで作った塑像)の加工技術などが、すでに「中国無形文化遺産デジタル化保護プロジェクト」に収められた。現地の文化部門は無形文化遺産の保護ソフトウェアなどにより、これら無形文化遺産の文字・写真・音声・動画・3Dアニメーションなどの資料を収録し、その「遺伝情報」を全面的に示している。

またチベット初のケサル王(注:チベット族の英雄。叙事詩・ケサル王伝で知られる)に関するマルチメディアデータベースが、このほど使用を開始した。同データベースは講談、口述、音楽、ケサルの賛歌、ケサル王の踊り、ケサル王の歴史遺跡の6つに分かれている。

チベットが2006年に無形文化遺産の調査を始めてから現在まで、すでに約10万編の書物、約2000枚のテープ・ビデオ、約4万5000枚の写真が集められており、伝統音楽・伝統舞踊・民俗などの10種類に分類されている。また「チベット伝統8大演劇」、「チベット舞踊の芸術」のデジタル化作業も完了した。これらの取り組みは、チベットの無形文化遺産のデジタル化保護に対して、堅固な基礎を提供した。(編集YF)

「人民網日本語版」2014年6月30日

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