澳門(マカオ)特別行政区の崔世安(フェルナンド・チョイ)行政長官は15日、8月31日に行われる第4回行政長官選挙に再選を目指して出馬する意向を表明した。新華社が伝えた。
崔行政長官は同日行われた記者会見で、「出馬の原動力は、『一国二制度』、『マカオ住民によるマカオの統治』、高度な自治権という方針に対する自信と、マカオ基本法が規定する制度的優位に対する自信から来る」と表明。さらに、「出馬は、社会に対して義務を負うという精神および、社会に貢献するという責任感に基づくもの。長期にわたり人々に尽くしてきた公職者として、責任の重さを感じている。再選を目指し、引き続き自分の知恵と能力を最大限発揮し、これまで積み重ねてきた経験を活かし、時代の使命を担っていきたい」と語った。
崔氏は1957年1月マカオ生まれ。1999年に中央政府によりマカオ特別行政区政府・社会文化司司長に任命され、2004年に再任。2009年8月10日には中央政府によりマカオ特別行政区の第3代行政長官に任命され、同年12月20日に就任した。任期は5年間。
行政長官は「マカオ基本法」に基づき、各業界を代表する選挙委員会における選挙によって選出・指名された後、中央政府によって任命される。
マカオ特別行政区「行政長官選挙法」の改正により、第4回行政長官選挙委員会の委員の人数は、300人から400人に増やされた。これに伴い、行政長官の立候補者は、選挙委員会委員のうち少なくとも66人の推薦を得なければならなくなった(従来は50人)。
行政長官の立候補者は、選挙委員会による承認を受けた後、8月16日から29日にかけて選挙運動を行う。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年7月16日