吉林省検察院が5月31日、中国中央テレビ(CCTV)で財経チャンネルの総監を務めていた郭振璽氏を収賄容疑で逮捕したのに続き、11 日、同チャンネルの副総監である李勇氏やアナウンサーの芮成鋼氏、プロデューサーなどが検察により拘束されたという。新京報が報じた。
アナウンサーの芮成鋼氏、「経済信息聯播」を欠席
CCTVの看板経済ニュース番組「経済信息聯播」(毎日夜8時半から9時20分)は通常、放送の30分ほど前に、微博(ウェイボー)の公式アカウントに番組予告を発表する。11日の夜7時39分には、当日、芮成鋼氏と謝穎穎氏が司会を務めると予告していた。しかし、放送が始まると、謝穎穎氏の姿しかなく、隣の席はマイクが置かれていたものの空席となっていた。
同番組の責任者によると、「放送開始前に、芮成鋼の姿が突然消え、連絡も取れなくなった」という。CCTVの関係者は「芮成鋼は放送開始前に、関連の部門に連れて行かれた」としている。
芮成鋼氏の同僚は、「郭振璽氏が捜査を受けた後、捜査員が芮成鋼にも接触していたのは確か。しかし、捜査に協力しているだけで、仕事に影響することはないと聞いていた」としている。
1977年生まれの芮成鋼氏は、外交学院(北京)で国際経済・貿易を学び、在学中に何度も来訪中の各国の政治家と面会したことがある。2003年からは、CCTVの英語チャンネルで働き、08年4月に経済チャンネルの国際チームに加入した。
芮成鋼氏は、「環球財経連線」や「経済信息聯播」などのアナウンサー を務め、マイクロソフトのスティーブ・バルマー元CEOやイタリアの首相などを含む、世界の商業界、経済学術界、政界のトップ数百人の独占インタビューを担当した。同僚にとって芮成鋼氏は、「同チャンネルのグローバル化のシンボル的存在」だったという。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月14日