四川省に住む女性の爾瑪阿依さんは3歳の時、事故で片足を切断した。あるインターネット利用者が偶然彼女の後姿を撮影してネットで公開したことから話題を集め、「東洋のビーナス」と呼ばれるようになった。「後姿だけでも、皆に勇気とエネルギーを与えてくれる」。3年前のある日、爾瑪阿依さんは友人に励まされて初めてデパートを訪れてハイヒールを買った。「周りで靴を選んでいた女の子たちが私を見ていた様子を思い出すと、好奇心や同情は感じたが、軽蔑は全く感じられなかった」と彼女は振り返る。ハイヒールを買ってから、彼女は初めて周囲の視線を正面から受け止めるようになった。彼女は、絶対にこのハイヒールを履きこなして、普通の女性がすることは何でもしようと誓った。しかしハイヒールを買ってから間もなく、彼女は階段から転がり落ちて、もう少しで骨折するところだった。華西都市報が伝えた。
「その時、諦めなくてよかった。今では私は高さ20センチのハイヒールも履くことができる」と彼女は誇らしげに語る。ハイヒールを履くようになってから、彼女は初めて自分が街を歩く普通の女の子と何の違いもないと感じるようになった。その後、彼女はヨガを学んだり、バドミントンを始めたりと、数多くの「初めて」を実現している。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年7月14日