南方医科大学南方病院血液科の専門家はこのほど、幹細胞分野で権威ある学術誌「Stem Cells」で相次いで重要な論文を発表した。研究成果は、ヒトの情緒やうつ病に影響するセロトニンが、骨髄幹細胞の成長・分化・移植との間に密接な関係を持つことを裏付けた。これはうつ病に伴う造血機能の低下、免疫機能の損傷に科学的な根拠を提供し、うつ病や不安症による免疫力の低下の治療に新たなターゲットを提供した。光明日報が伝えた。
同病院の血液学重点実験室室長、研究チーム責任者の楊黙教授は、同病院が新たに招聘した高級人材だ。同研究は、ヒトの情緒やうつ病に影響するセロトニンが、骨髄幹細胞の成長・分化・移植との間に密接な関係を持つことを裏付けた。気持ちが塞ぎこむことでセロトニンが減少し、幹細胞機能が損なわれ、損傷の修復と赤血球の再生に影響を及ぼし、身体の免疫機能を低下させる。科学的な手段により、ヒトの情緒と幹細胞の関連性が証明されたのは、医学界で初のことだ。この成果はまた、インドールアミンの一種であるセロトニンが神経系のために造血幹細胞を調整している可能性、および一部の漢方薬の「血を補う」効果のメカニズムに対して、科学的な基礎と研究の方向性を提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月16日